孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)

フィールドの生物学を買い漁っている。今回は前野ウルド浩太郎さんの著作。バッタに心奪われた筆者は、愛する者の暴走を止めるため(帯より)、サバクトビバッタの相変異のメカニズムを解き明かしていく。日々の愛情のこもった観察や実験を基に、相変化の定説を覆す様々な発見を繰り返す。前半から中盤は実験室メインの本はであるが、昆虫生理学の研究室の雰囲気を感じることができた。また、実験の結果を自分でも考察しながら読むことで、推理小説を読むように気持ちよく読破できた。ちなみに「ウルド」の謎は本文中で明かされる。