Philanthusことフシダカバチの英名はBeewolfというのだそう。なるほど、幼虫の餌にするためにハナバチを狩るかららしい。日本には残念ながらフシダカバチはいないが、近縁のCercerisことツチスガリの中にはハナバチを狩る種類もいるから、これらもBeewolfと呼べるのではないだろうか。

フシダカバチという名前は、おそらくもともとは前述の節のくびれたツチスガリCercerisも含まれる、Philanthidae(今はCrabronidaeの下位タクソン、Philanthinaeとされていることも)の和名として、フシダカバチ科があてられたものが由来なのだろうけど、Philanthusの中には節がくびれてフシダカになっているものはないらしく、名が体を表していない。ここは格好いい英名にならって「ハチサライ」なんて和名はどうだろう。