僕はハチ・ハエをネットインした後は、コールドスプレーで動きを止め、毒瓶に入れた後、死後硬直する前に大顎を開き以下のような三角紙を折りたたんだものにごちゃっと入れるようにしている。タトウに入れると余計な糸くずが絡んだり、上下から圧せられることにより美しくない標本ができるので、あまりお勧めしない。三角紙に入れることで虫体の周囲に適度な空間ができ、同定に必要な形質が観察しやすい美しい標本ができる(ただし、小型のヒメバチやコマユバチなどは蝶を入れるときのように左右を紙に接触させ、脚と翅が上下に整うようにするとよいらしい)。


これらを100円ショップで購入した紙箱の中に並べて入れ、調査期間中に持ち運んでいる。調査から帰ってくると、この箱の中に防虫剤などを入れ、虫体が乾くまで一時的に保管したりする。虫体が完全に乾いたら、お菓子が入っているブリキの缶の中にまとめることで虫害やカビから標本を守ればよい(僕はそこまではやっていないけど!)。

2012/2/26追記:dantyutei様から、とくに熱帯地方ではこの方法はかびやアリなどに標本がやられてしまうため、タッパーにシリカゲルと一緒に虫を入れ、潔く乾燥させる方が良いとご教示いただきました。