月刊むし、No. 492が届く。カミキリ特集号で記事はカミキリ一色。そのなかで僕は共著で以下のような報文を投稿している。
西本雄一郎・伊藤誠人・吉田貴大・河野太祐,2012.もうひとつのノコギリヒメコバネカミキリ再発見記.月刊むし(492):2-6


去年の春、八重山諸島を訪れた際に見慣れぬ黒い小さなカミキリを採集した。これが原記載時の1♂以来採れていなかったというノコギリヒメコバネカミキリEpania iriei Takakuwa, 1981だとわかって大騒ぎ。別個に発見された記録が「さやばねN. S.」に投稿されたりして、どこに投稿するかどこまで情報を出すかなんだと迷っていたら発表までにこんなに時間がかかってしまった。採集記の部分は近大の伊藤さんが執筆し、あとの部分は僕が書いた。西本君と吉田君には原稿の手直しにあたって意見をいただいた。また、カミキリについて無知な我々はさまざまな方からも情報をいただきながら執筆作業ををすすめた。月刊むしのトップに記事を書くなんてなかなかない経験だろう。標本写真も格好よく撮っていただいています。月刊むしは鹿大生協やジュンク堂に置いてありますのでぜひどうぞ。どちらともしばらく買い手がいないと取り扱いをやめてしまうのでぜひ買ってください(僕は今月買えませんので…)。生協は生協会員であれば一割引きです。


それにしてもまさか自分がカミキリムシの報文を書くことになるとは思わなかった…ハチやハエの論文も出します(途中で頓挫しているものが非常に多い)…