今シーズンの締めくくりにどうしても会いたいと思っていた虫に会ってきた。途中カメラのSDカードをどこかに落としてしまったことに気付いて、途中のファミマで急遽購入。最近のコンビニは本当に何でも売っている。
約2時間かけていつもの場所にたどり着くと岩の上に早速見つけた。アイノヒゲボソムシヒキ、晩秋のこの時期にしか見られないムシヒキアブである。

これはオス。気温が低かったからか、動きが鈍かった。


メス。毛むくじゃらな愛いやつ。そして、翅が体に対してとても短い。飛翔速度も全く早くなく、大変不恰好に飛ぶ。写真で見ると大きく見えるが、実際は体長15mm程。

カワゲラ類を捕食中のオス。オスは初夏にでるツマグロヒゲボソムシヒキに似ている気がする。

おまけ、たくさん咲いていたリンドウ。

この仲間は日本にはもう一種、ハタケヤマヒゲボソムシヒキという種類がいるのだが、この種が九州に居るのかどうかがはっきりしない。後脚脛節の長毛が白色であればアイノ、黄色であればハタケヤマとされている。今回採集した個体はすべてアイノであった。本州ではアイノとハタケヤマは混棲するのだろうか。