対馬に渡る前、福岡のジュンク堂で買った本がこれ。対馬で天気が優れず、雨宿りしているときに読んでいたのがこの本。エベレストの頂上へのアタック中に遭難し、死亡したJ. マロリーがエベレストの初登頂者かどうかの証拠となる「マロリーのカメラ」が日本人の天才登山家によってひっそりと発見されていたら、という設定のもとに物語が始まる山岳小説。上下巻ともそこそこ分厚いが、小難しい内容ではないのでラストまで一気に読み終えることができた。それぞれの立場でこの事件に巻き込まれていく登場人物たちも魅力的だ。今まで読んできた山岳小説の中でも文句なしのナンバーワン。今年読んだ本の中でもナンバーワン。

神々の山嶺 上 (集英社文庫)

神々の山嶺 上 (集英社文庫)

神々の山嶺 下 (集英社文庫)

神々の山嶺 下 (集英社文庫)